英語高地トレーニング

あらゆる場面で役立つ英語力を身に付けると同時に、英検1級、TOEIC990点を取得するための方法を
世界の英語教育研究の結果を参考にしながら紹介します。
対象:英検準1級、1級、TOEIC700点以上を目指す人

語彙②
英検1級の語彙レベルは?

語彙問題は難しい?

 英検の語彙問題は、1. ネイティブでも知らない単語があるので覚える必要がない、という意見と、2. あのくらいの語彙は普通に使われるので覚えるべきだ、という2つの意見があります。そこで、実際英検に出題された語彙がいったいどれ程難しいのかを調べてみました。使ったのはVOCABPROFILE(BNC)です。VOCABPROFILEと単語の数え方については、「TIMEを読むのに必要な語彙数は?」を参考にしてください。現在入手できる2009年第三回~2012年第一回の英検1級の語彙問題各25問中、熟語の知識を問う4問を除く21問全ての選択肢の単語をVOCABPROFILEに打ち込みました。試験1回分で21×4 = 84単語。それが8回分ですから、計672単語です。

結果

単語頻度レベル
(word family)
単語数 割合(%)
1,000語 1 0.15
2,000語 2 0.30
3,000語 14 2.08
4,000語 23 3.42
5,000語 36 5.36
6,000語 57 8.48
7,000語 63 9.38
8,000語 89 13.24
9,000語 72 10.71
10,000語 70 10.42
11,000語 70 10.42
12,000語 39 5.80
13,000語 52 7.74
14,000語 30 4.46
15,000語 22 3.27
16,000語 6 0.89
17,000語 5 0.74
18,000語 1 0.15
19,000語 1 0.15
20,000語 1 0.15
Off-List 18 2.68

 結果は表のようになりました。小説を読むのに必要とされる9,000語レベルまでの語は357語、全体の約53%でした。10,000語レベルから15,000語レベルまでの語は283語、全体の約42%でした。16,000語レベルから20,000語レベルまでの語はかなり少なく14語、全体の約2%、20,000語レベルより頻度の低い語は18語、全体の約3%でした。

 BNCの頻出9,000語(+固有名詞)で、小説の98%の単語がカバーされるわけですから、英検1級で求められている語彙問題の約半分(47%)は、あらゆる英語の文章全体の最も頻度の低い2%に該当する部分から出題されているわけですね。そう考えると、普通に使われる単語ばかりというわけではないことがわかると思います。ノンネイティブにとって難しいのは当たり前ですね。

 研究によって幅がありますが、ネイティブの語彙数は20,000語とも40,000語とも言われているようです。そうすると、英語を母国語とする平均的な語彙力の人は、選択肢のほぼ全ての単語を知っていることになります。もちろん、人によってはその中のいくつかを知らない場合があるでしょう。そのような人が、「自分も知らないような単語を外国語の試験として出すのはおかしい」と感じるのも当然です。

結論

  1. 英検1級で問われる語彙は、ノンネイティブにとっては非常に難しいものが多いが、ネイティブでも知らないようなレベルの語はほとんど含まれない。
  2. 出題される語の約半分は、英語をスラスラ読むのに必要なレベルの単語である。

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