最も影響を受けた本

最も影響を受けた本

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長年英語を学んできた中で、数多くの英語学習法に関する本を読んできました。その中でも最も強く印象に残り、最も影響を受けた本が、松本道弘先生の『速読の英語』です。

浪人していた頃、体調を崩していた時期があり、その頃は受験勉強が思うようにはかどりませんでした。少しでも受験から離れたことをしたい、そんな気持ちで何気なく書店で手に取ったのがこの本です。

冒頭から、自らの速読の訓練の話、生の英語に大量に触れることの大切さ、等が書かれていて、受験英語しか知らなかった私にとっては、すべてが衝撃的な内容でした。(そもそもその頃は、TIMEという雑誌があることすら知りませんでしたので。)

当時の私には難しい部分もあり、英文の箇所はほぼ飛ばして読みましたが、「とにかくTIMEという難しい雑誌があり、それを読みこなせればすさまじい英語力が身につく。そのためには速読が大切だ」ということはわかりました。同時に、高度な英語力を身につけるためには、血のにじむような努力が必要だということも理解できました。

さっそくTIMEを買って読もうとしたのですが、まったく歯が立たなかったのはホームページに書いた通りです。大学進学後、英語教育の道に進むことになった時点で、私の目標は、「いつの日かTIMEを読みこなす英語力を身につけること」になっていました。

その後は苦労の連続でした。語彙は少ない、知識はない、リスニングも弱い、という状態から英語力を伸ばすのは大変なことでした。また、私は超人的な努力ができるような人間でもありませんので、大量に本を読むこともできませんでした。それでも、『速読の英語』の教えにあるように、生の英語のインプットを中心に学習したことは、間違っていませんでした。

多読を続け、留学を経験し、ようやくTIMEが読めるようになった時、『速読の英語』を読んでから実に10年が経っていました。初めてこの本の内容を正しく理解するスタートラインに立てたのでした。

その後、TIMEを読み続け、より深く内容がわかるようになればなるほど、TIMEの難しさも理解できるようになってきています。私のレベルでは松本先生には到底およびませんが、きちんと英語を読める日本人が少しでも増えるようにという想いから、TIMEを教材として指導を行っています。(英語総合トレーニング塾

今の時代に、『速読の英語』があれば、もっと英語のできる日本人が増えると思うのですが。ぜひとも復刊させてもらいたいものです。